日曜の世界アマ栃木県大会の反省～その1

さてケーブルテレビの翌日は世界アマだった

ってことでここからは世界アマの碁を2局見ていこうと思う

1局は負けてしまった準決勝なんだが

今回はその前の1局

序盤でクソ潰れして恐ろしく形勢を損ねたところから

猛烈に追い上げて逆転した碁を見てみようと思う

俺の黒番



相手が左上の白を守ったところで△の白石をどうするか？

仮に上からケイマで取れてたとしてもハネからハイが利くので地が甘そう

って理由でこの図を避けて打とうとしたんだけど

原型からして冷静に見たらこんなもんだったかもしれない

むしろハネから捨てずに動き出しを狙ってくるかもしれないぐらいなのかな？



実戦はハネられると甘いと思ってのコスミだったんだけど



強烈なブツカリを食らって・・・



それからケイマであおっても3のノゾキから脱出されそうで

ノゾキ返したんだけどツケ越されて



結局出来上がったのがこの形

おいおい

黒最悪過ぎるだろｗｗ

△の2子同士取られ合ってるのは仮に互角としても

ロのコスんだ黒2子がばかばかしいほどに無駄石だもんな

相手がそれほど強くなければまだまだごまかしようがあるけど

この時の相手は東洋も俺と同じ8dで打ってるからね

正直そうそうに終わったと思ったのさ

このときはね



終わったとは思ったが年に一度の世界アマ

簡単に諦められるわけがない！

目一杯風呂敷を広げての入ってこいでとりあえず挑発



優勢な白は軽く消して充分の姿勢

手堅く打ち進められたらそのまま押し切られてしまいそう



と

いうわけで

そろそろ仕掛けていかねばジリ貧だからね



無理やりでも△の一段を破壊しにいかねばなるまいッ！！



白の応手はAかBかだが



Aならこんな進行が予想される

△同士のフリカワリだが

部分的にはほとんど互角なんじゃないかと思う

局面が狭くなっただけ優勢だった白の嬉しい展開かな

ただ心理的には優勢な白としては

黒に大きな地が付くのは嫌だったのかもね

実戦相手はBを選択



かかった方の本体の石を治まりに行く進行に



黒のコスミだしに1本切ってからの出だったので

ポン抜いて突っ切ってのちょっとした小競り合い



噛み取られていた黒を逃げ出して白をいじめにいく

ここでAかBか



実戦はAのオサエからの捌き



同じ捨石で締め付けるなら

Bの3目にして捨てる方が下辺の黒が痛むので一見良さそうだが



3目にして捨てようとすると

4の反発が成立してあっという間に白が潰れるので

実戦の進行は仕方ない



とはいえこの辺の進行は黒がやたらと盛り返した感満載だった

黒地ばかり増えて白はつらい2眼の生きだもんな

それでもなお全体の形勢としては白が良いってんだから

左辺のミスは相当終わってる感じなんだよな

ものすごく得したのにまだ相手の背中が遠いので

さらに上辺でもうひと踏ん張りごまかしにかかる



ツケから1度切り込みを入れてのフクラミで



コウ含みのどさくさで

左上白を攻めつつ左辺の黒を生還するか

もしくは中央にふっくら黒地が見込めるか

みたいなことを考えながら打っていた

右下こんだけ一方的に殴りつけてるのに

形勢が好転しないんだものそりゃあ無茶もしますよ



白は当て返しからのカケツギで全体を連絡

しかし4と6のノゾキが利いて中央に黒地の付く可能性も見えてきたし

結果的には白がかなり妥協した格好



コウダテでのぞいてあった石を助けて甘んじて絞りは受け

9のハネで△をさばきに行って最後の勝負



ハネダシたものの辺で生きられたら駄目だと3にバック

4のカカエに5，6のカケツギ合いで黒左辺を生還

この辺の白の変調で形勢が入れ替わったのかな？



その後白は中央に黒地が付かないように2子を引っ張り出して

黒は上辺のヌキを決める

あと大きそうなのはAの辺りとBの辺りだけど

実戦は白がAのスベリを打ち黒がBのトビを打って

最終的には黒の6目半勝ちでした

この下辺と中央に関しては

実は中央の方がちょっと大きい気がするんだけどどうなんだろうね？

いやぁ～

それにしてもあのズタボロの碁が最後には結構な差で黒良くなるとか

碁ってのは最後まで何が起こるかわからないゲームだねぇ

ぶっちゃけこの碁の白番はかなりの悪夢を見たと思う

可愛そうに・・・（見せたの俺だけどな）

そして次回

準決勝にて今度は俺が悪夢を見る羽目になる

今思い出しても確実に悪夢だよ！