どっちもサンサン打てたからって良いわけじゃないでしょ？

なんだか知らないけどちょっとやる気が落ちてて

こりゃいかんと思って

棋譜並べとかしてテンション上げてから

1局打ったわ

で

東洋７ｄ戦だったからとりあえず勝ったんだけど

その碁の序盤、布石の段階での話をしようと思うんだけど

まずはこれを見てくれ



10手ほど進んだ局面だけど

あぁ、白が俺ねｗｗ

左下はスベリまでで手抜いて右下カカリ

大抵高く受けるから白もスベリ

って進行なんだけど

今日の相手は東洋７ｄあたりで打ってると割とみんなしてくる対応をしてきたんだ

それがこれ



左下の手抜いた部分をサンサンとヒラキ変わってから

更に右下のサンサンも打ってっていう進行

白黒ともに2連星の布石で俺が白番で白10まで進めると

ほんとに大半の人はこう打ってくるんだよね

たぶん両方サンサン打って実利ウマーって話なんだろうけど

これだけみんな打ってくるってことは

多くの人がこの図は黒良しってみてるんだろうか？（少なくとも東洋７ｄぐらいの人たちは）

ただ、個人的にはこれ別に黒そこまで良くないよね？って思うんだよね。



この星に対してカカリからスベリって定石は

サンサンがのちにどちらからも実利としては大きいんだけど

サンサン打った側が若干利かされてる図になるから

そんなに良いと思ってないんだよね

ていうのも

黒がサンサン打った図はこれだけど



△の交換が若干白得でしょ？

ていうのも



このサンサンに二間にカカって二間にひらいた図

こっからAに打ったとして黒が手抜かずに何か打つとしたら

Bに押すとかCにオサえるとかするべきなのに

なぜかDにコスンで緩んでる形になってるからね

次に白からサンサン打った場合だけど

こっちはもっとわかりやすい



△の交換が明らかに利かされでしょ？



これもサンサンから二間二間の図と比較するけど

黒がAとカタ突いたときにBとオサエずにCにヘコんで受けた理屈だからね

まぁ素直に隅を受ける図が不満だから滑った瞬間にツケとかそういう手も

出てきたんだろうしこの辺はたぶん対局者もわかってるんだろうと思う。

そんなわけで

星～スベリの定石では

サンサンは実利としては大きいけど

若干利かされてるからそれで碁が良くなるわけじゃない

って考えてるよ

まぁ

ここまでが大前提として

ここからが本題

さてこれを踏まえたうえで

実戦図は本当に黒が良いのかな？

黒が良いと考える人が多いからみんな打ってくるんだよね？



↑実戦図再掲

まぁ、実戦図は黒の右下の受けが高かったりっていう違いもあるけど

黒石が下辺に偏ってる感じがするっていうのが一番の理由だけどね

その割にL-17あたりの打ち込み残ってるしもう1手かけると遅れるしみたいな

まぁ下辺重視で行くにしても

11で13打って14と変わってI-17とか打てば、C-12を見て先手だろうし

それでも白は二間ビラキぐらいだろうから

打ち込みが緩和された分ぐらい実戦より打ちやすくなるんじゃないの？

とかも思うんだ。

ただ

俺の主張が本当に正しいかは正直良くわからないし

最初に言ったように黒でこう打つ人が大多数ってことを考えると

黒が本当は良いのかもしれない

こういう答えの出ない部分が楽しいんだけどね